※本日、弊社は
Windows 10 の次期メジャー アップデートである
Windows 10 Anniversary Update を 8 月 2 日より提供開始することを発表します。 Windows Inkのメインストリーム サポートや Cortana の成長、より高速で使いやすく電力効率がよくなった Web ブラウザーの Microsoft Edge、一般ユーザーと企業ユーザーに向けた先進のセキュリティ機能、新しいゲーム エクスペリエンス、最先端の授業に活用できる新しいツールなど、今回のリリースではさらなるイノベーションの成果をお届けします。
Windows 10 ユーザーの皆様は、これらの新機能を無償でお使いいただけます。
Windows 10 にアップグレードしていただいたユーザーの皆様には深く感謝を申し上げます。現在は 3 億 5,000 万台以上のデバイスで
Windows 10 が実行されており、歴代の Windows の中では最高のユーザー満足度を達成しています。ご利用時間も非常に高く、
Windows 10 のリリース以降、使用時間は 1,350 億時間を超えています。ありがたいことに「
Windows 10 で生産性が向上した」、「これまでよりも楽しく使用している」というご感想が数多く寄せられています。皆様からのフィードバックは、Anniversary Update の設計を進めるうえで貴重なアドバイスとなっています。 ※現在は 3 億 5,000 万台以上のデバイスで
Windows 10 が実行されており、歴代の Windows の中では最高のユーザー満足度を達成しています。 Windows Insider Program の参加者にとっても、アップグレードを検討中の方にとっても、この夏は
Windows 10 の機能を楽しむ大きなチャンスです。
Windows 10 Anniversary Update には一般ユーザーと企業ユーザーに向けたイノベーションが満載 Anniversary Update では、生産性向上とオンラインでの安全性の向上をサポートすると同時に、ユーザーに楽しんで利用してもらうことも重視しています。その観点から、一般ユーザーと企業ユーザーの皆様に、次の6 つの分野のイノベーションと機能強化をお届けします。 より一層のセキュリティ機能を強化。最高の安全性を誇る Windows
Windows 10 では、これまでで最も安全な Windows として強力なセキュリティ保護機能を提供します。インターネット上の脅威は 1 日に 2 億 5,000 件に上り、これまで以上にセキュリティ対策が欠かせないものとなっています。このような脅威は ID 盗難のリスクを高め、データや個人情報の流出につながります。
Windows 10 には組み込みの保護機能があり、Anniversary Update の新機能によって安全性がさらに向上します。 Anniversary Update では、アプリや Web サイト向けの Windows Hello** と、Windows Defender という 2 つの主要なセキュリティ関連のイノベーションがすべてのユーザーに提供されます。 90% 以上のユーザーがパスワードを思い出せず Web サイトへのアクセスを諦めた経験があるといいます。その原因は、従来のセキュリティ機能の使い方があまり簡単ではないことにあります。新しい Windows Hello では、これまでの Windows Hello と同じ強力なセキュリティ機能を簡単に Windows アプリや Microsoft Edge で利用できるようになります。これにより、Microsoft Edge は、生体認証をネイティブにサポートする業界初の唯一のブラウザーとなります。また、Anniversary Update では Windows Hello で PC のロックを解除するときにスマートフォンを使用して、すばやく安全なサインインが可能になります。 マルウェア対策機能である Windows Defender が強化され、PC の定期的なクイック スキャンを自動的にスケジューリングするオプションと、スキャンが完了し脅威が検出された場合に通知やサマリー情報を提示するオプションが追加されます。 企業ユーザーの皆様に向けては、企業を最新の脅威から保護するために、2 つの主要なセキュリティ機能が Anniversary Update に伴いリリースされます。 最新のサイバー攻撃は大胆で侵入力が強く、企業ネットワークの破壊やデータの盗難、個人情報の漏えい、顧客の信頼失墜を引き起こすため、企業は 1 インシデントあたり平均 1,200 万ドルのコストを強いられています。Windows Defender Advanced Threat Protection (WDATP)は、包括的な脅威インテリジェンスと攻撃検知機能を通じて、ネットワークへの悪意のある攻撃の検出、調査、対処を行います。このサービスでは、世界最大規模のセンサー群から収集される情報と、マイクロソフトの社内エキスパートやセキュリティ パートナーから成る専門家チームが提供する情報を活用しています。現在 WDATP は 700,000 個以上のエンドポイントをカバーし、世界 70 か国の 300 を超える企業で試験的に利用されています。
データ漏えい事故はデータ損失の最大の誘因となっていますが、このような事故から企業を保護するために、Anniversary Update では Windows Information Protection (旧称:Enterprise Data Protection) を導入しています。Windows Information Protection は、個人データと企業データを分離し、企業の予期せぬデータ漏洩を防止します。。 Windows Ink でWindows のパワーをペン先に
70% 以上の人が、1 日に 1 時間以上ペンを使用しています。しかし、ノートに書き留めたメモがどこにあるかわからなくなることもあれば、ホワイトボードに書き出したメモを写真に撮ることもあります。また、キーボードでは数式や楽譜を書くことができません。「書く」あるいは「描く」という行為は創作活動や学習の中でも重要な部分です。書くことによって学生の学習効果が高まることを示す研究もあり、理科の問題を解くときに図を描きながら考えた場合、36% も点数がアップした研究結果もあります。 Anniversary Update で初めて提供が開始される Windows Ink では、日常的に手で書いているアナログの感覚をデジタルの世界に持ち込むことができます。
Windows 10 デバイスで Windows Ink を使用すると、グラフィック デザイナーは創造力を高められるようになり、音楽家はデジタル音楽を作成できるようになり、法律家は書類の編集にペンの機能を活用できるようになり、学生は数式を解いたり書いて学習したりできるようになります。 ノートを取ったり、スクリーンショットに図を描き足したり、アイデアを書き留めたりといったことがすばやく簡単にできます。 便利な付箋機能を使用すると、飛行機の時間をメモしたり、地図上に説明を追加したりなどして、日常的によくある用件を簡単に思い出すことができます。 Office で手書き機能を使用したり、Microsoft Edge で手書きの注釈を挿入したり、マップに道順を書き込んだりと、主要なアプリが新しいインク機能に対応します。 Cortana によって生産性がさらに向上 パーソナル デジタル アシスタントの Cortana*** は、コンピューティングをよりパーソナルなものにするというマイクロソフトのビジョンの一環として導入されています。Windows はこの分野のパイオニアであり、Cortana をまず Windows Phone に導入し、続いて
Windows 10 PC に、近日中には Xbox One にも導入します。現在のところ、1,000 種類以上の Cortana 対応アプリが Windows ストアで提供されています。しかし、マイクロソフトではこれに留まらず、Cortana をさらに簡単に操作できるようにして、ユーザーが有益な情報をいつでも得られるように改良を進めています。
ロック画面から Cortana を操作できるようになり、デバイスのロックを解除しなくても質問をしたり、PC で曲を再生したり、リマインダーを設定したりできるようになります。 よく使用する航空会社の電話番号や、空港で車を停めた場所など、大事な情報を Cortana に保存したり、Cortana から呼び出したりできます。リマインダーには写真を追加できるため、たとえばレストランで飲んだワインのボトルの写真などを追加して、後で調べ直すことができます。 Cortana が搭載されているすべてのデバイスで Cortana の通知を送受信できます。これにより、地図の道順をデバイス間で共有したり、スマートフォンのテキスト サービスやメッセージング サービスから情報を受け受け取ることができます。 Microsoft Edge がさらに進化:電力効率の向上、拡張機能の導入、ユーザー補助機能の強化など Web の閲覧は、ブラウザーが発明された当初とはまったく様相が変わりました。数億件ものセキュリティ脅威が蔓延する一方で、ブラウザーは商取引やビデオの視聴、他のユーザーとの情報共有などで頻繁に使用されています。Microsoft Edge では、基本的なWebブラウジングの効率化に加え、セキュリティ脅威からの保護、バッテリ駆動時間の最大化、ユーザー補助機能の強化を目指して開発が進められています。 Anniversary Update では、既に Microsoft Edge で実現されている優れた電力効率を基盤として、消費電力がさらに削減されます。CPU サイクルやメモリ消費量も削減され、同時にバックグラウンド処理や周辺コンテンツへの影響も最小限に抑えられます。Microsoft Edge を使用した場合 Google Chrome と比較して 3 時間もバッテリが長持ち (英語)するため、3 部作の映画でも最後まで通して見ることができます。 Pinterest の [Pin It] ボタン、Amazon アシスタント、AdBlock、AdBlock Plus、LastPass など、Microsoft Edge の拡張機能 (Extension) を Windows ストアから入手できるようになり、ブラウザーをご自身の好みで拡張することができるようになります。 Microsoft Edge の新しいユーザー補助アーキテクチャは、HTML5、CSS3、ARIA などの最新の Web 標準に対応しています。Anniversary Update では、支援テクノロジにより、ページの構造や内容がより明確に表示されます。ハイ コントラスト モードでの Web ページの視覚的表現が大幅に改善され、テキストのコントラストは従来のまま維持されながらも、視覚情報がさらに強化されます。また今回の更新では、キーボード ナビゲーションを使用したフォーム入力や、スクリーン リーダーが改良され、あらゆるユーザーがブラウザーを快適に使用できるようになります。 さらに魅力的なゲーム体験 ゲームはエンターテイメントの中でも成長著しい分野の 1 つであり、
Windows 10 だけでもゲームのプレイ時間は 190 億時間を超えています。現在のゲームはデバイスごとに切り離され、モバイル ゲームは PC や据え置き機のゲームとは別物になっています。このため、異なるデバイス間でコンテンツを拡張することができないのが現状です。しかし、
Windows 10 で動作する Xbox One や Xbox アプリの優れた新機能によって、こうした状況は変わります。Anniversary Update では Xbox Live で友人とつながったり、好きなデバイスでゲームをプレイしたりできます。 Xbox Play Anywhereにより、一度ゲームを購入すれば、
Windows 10 PC と Xbox One の両方でプレイでき、ゲームの進行状況やセーブ データ、成績などを共有できます。Microsoft Studios で公開される新規タイトルはすべて Xbox Play Anywhere に対応し、Windows ストアから手軽にアクセスできるようになります。 Xbox Play Anywhere 対応のゲームは、
Windows 10 と Xbox One の両方の新しく統合された Windows ストアで提供されます。好みのコンテンツをすばやく見つけて、ゲームやバンドル販売のアプリを購入したり、事前予約や事前ダウンロードを行ったり、Xbox Live ゴールドなどのサブスクリプションを購入したりできます。 Xbox One で Cortana コマンドを使用して、新作ゲームを検索したり、友人の最新状態を確認したり、パーティを開始したり、一般的なタスクを実行したりできます。「Cortana さん、Xbox をオンにして」と話し掛けて Xbox One のスイッチを入れることも可能です。 Xbox One に関して特にユーザーの皆様からのご要望が多かった、言語と地域の個別設定 (使用地域によらずサポート対象の言語を選択する機能) や BGM のサポートなどの機能が追加されます。 新しい Xbox One S には
Windows 10 Anniversary Update が搭載されます(日本国内 2016 年年内発売予定。価格未定)。HDR 出力や 4K Ultra HD 出力対応のビデオや Blu-ray をサポートする特別モデルの 2TB Xbox One S Launch Edition も、8 月から 399 ドルで販売が開始されます(日本国内発売未定)。 新たな教育分野向けのイノベーションを179ドルから提供 現在、教育機関では学習を支援する ICT 技術を取り入れる機運が高まっており、学生向けのテクノロジの管理に対するニーズが拡大しています。こうした状況は教育機関ならではの難しい課題です。米国では 90% 以上の学校が共有デバイスを使用し、教員の約 50% が授業での技術的なサポートに自ら対応しています。
Windows 10 Anniversary Update では、すばやく簡単なセットアップが可能なまったく新しいツールを使用することで、教師が自らセットアップしてスピーディに利用を開始できるようになるなど、教育機関のユーザーの皆様にもさまざまな新機能を活用していただけます。 Anniversary Update では展開プロセスが簡素化されます。専任の IT担当者がいなくても、3 つの簡単なステップを実行するだけで教師自らデバイスをセットアップできます。まったく新しい「学校 PC のセットアップ用アプリ」を使用すると、授業用の「デバイスの共有カート」をセットアップすることができます。
専任の IT サポート担当者がいる学校では、新しくなった Windows Imaging and Configuration Designer ツールを使用することで、わずか数分程度で共有デバイスを一括してセットアップできます。
Windows 10 では、初回ログインが平均 26 秒、2 回目以降のログインが平均 6 秒と、これまで以上の高速化が実現され、共有デバイスを使用している場合にも授業をすぐに開始できます****。 進級を左右する重要なテストを行う場合、「テスト実施用アプリ」でブラウザー ベースのロックダウン環境を構築し、安全な環境でオンライン試験を実施できます。この環境は、コピー アンド ペーストやファイルへのアクセスなどのテストに不要な機能を制限する場合に便利です。簡単な形成的評価や小テストの場合は、アプリを教員が選択した評価用 Web サイトと連携させ、デジタル試験を実施できます。 この記事で紹介してきたイノベーションや機能は、8 月 2 日にリリースされる
Windows 10 Anniversary Update で提供される機能のごく一部です。ぜひ、無料キャンペーンが終了する 7 月 29 日までにアップグレードするか、魅力的な新しいデバイスをお買い求めください。
Windows 10 へのご支援に改めて感謝申し上げます。今後も引き続き、皆様にイノベーションをお届けするために取り組んでまいります。